部分矯正で失敗しないための歯医者選び

「部分矯正専門」には注意が必要

部分矯正を検討する時、「部分矯正専門」や「マウスピース専門」を掲げる医院を見かけることがあります。
一見、専門性が高そうに思えますが、実はここに落とし穴があります。

部分矯正は、すべての歯並びに対応できるわけではありません。症状によっては全体矯正が必要なケースも多くあります。
しかし、部分矯正しか行っていない医院では、本来全体矯正が必要な症例でも「部分矯正でできます」と言われてしまう可能性があるのです。

大切なのは、全体矯正もできる医院で、部分矯正を受けることです。

「断れる医院」は信頼できる

意外に思われるかもしれませんが、「部分矯正ではできません」と断られることは、むしろ良いサインです。

部分矯正で対応できないケースを見極めるには、全体矯正の知識と経験が必要です。
「この歯並びは部分矯正では無理だから、全体矯正にしましょう」と正直に言える医院は、それだけの知識と経験を持っている証拠と言えます。

反対に、どんな歯並びでも「部分矯正でできますよ」と言う医院には注意が必要です。
本来、全体矯正が必要な症例を無理に部分矯正で進めると、思うような結果が得られなかったり、かえって歯並びが悪化したりするリスクがあります。

症例数の多さは大きな判断材料

矯正治療は経験がものを言う分野です。
患者様数が多い医院は、それだけ多くの症例を見てきているということになります。

様々なパターンの歯並びを治療してきた経験があれば、「この症例は部分矯正で対応できる」「これは全体矯正が必要」という判断も正確になります。
医院選びの際は、症例数や実績を確認してみてください。

「紹介が多い医院」という隠れた基準

「紹介が多い医院」という隠れた基準

これはホームページには載っていない情報ですが、紹介で来院する患者様が多い医院は信頼できる傾向にあります。

実際に治療を受けた方が「ここは良かった」と感じなければ、友人や家族に紹介することはありません。
口コミサイトの評価は操作できても、リアルな紹介は信頼の証です。

初回相談の際に、「紹介で来られる方は多いですか?」と聞いてみるのも一つの方法かもしれません。

安さだけで選ばない

安さだけで選ばない

「部分矯正○万円~」という広告を見て、費用の安さで医院を選ぶ方も多いと思います。
しかし、広告の価格と実際の価格が異なるケースには注意が必要です。

また、マウスピース矯正の「ライトパッケージ」のように、回数制限があるプランにも気をつけてください。
「6回まで」などの制限があると、予定通りに進まなかった場合に追加費用が発生したり、治療が中途半端になったりするリスクがあります。

まとめ:「選球眼」のある医院を選ぶ

部分矯正が上手な医院とは、「部分矯正をたくさんやっている医院」ではありません。
部分矯正と全体矯正の両方に対応でき、どちらが適切かを正しく判断できる医院です。

「部分矯正で対応できるかどうか知りたい」という方は、まずは全体矯正も含めて対応できる医院で相談されることをおすすめします。

投稿者: 総合歯科HMクリニック大阪中央